マーシャ
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はじめに

猫って、我儘だとかマイペースとか恩を忘れるとか、酷いことを言われる時がありますよね。
あげく、不吉の象徴なんて言う人もいたりする。
特に黒猫ちゃん。
なぜそんなことを言う人がいるのか不思議でなりません。

猫はとても可愛らしいだけでなくて優しく愛情深い動物でもあります。
場合によっては人の命を救ってくれることもあります。
こんなに優しい動物はそうそういない。
私はそう思っています。

今回は、それを証明するかのような、ロシアで実際に起きたお話です。


人気者の猫、マーシャ

ロシアのオビナス市。
そこで生活している1匹の猫ちゃんがいました。

その子は特定の飼い主がいない、いわば野良猫ちゃんでした。
でも、実際は野良猫ちゃんとは言えない環境でした。
近所の人たちの人気者の猫ちゃんで、みんなで優しく面倒をみてもらっており、マーシャと名付けられていました。
寒い日なんかは、家の中に招き入れてくれる人もいたそうです。

マーシャ1


マーシャの鳴き声を聞いて・・・

そんなマーシャを可愛がっていたうちの1人、イリーナさん。

ある氷点下となった寒い日。
家の外に出た時に、マーシャの鳴き声を耳にしました。
いつもとは違う、何か異常を感じる鳴き声が気になったイリーナさん。
マーシャの様子を見に行きました。

すると、そこで驚くべきものを目にしました。
なんと、寒い中赤ちゃんが置き去りにされていたのです。
傍らには紙おむつや粉ミルクが入った袋が置かれていたそうです。
明らかに、誰かが意図的に赤ちゃんを置き去りにしていたのでした。

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赤ちゃんを守ったマーシャ

マーシャは、その赤ちゃんに寄り添っていました。
長毛種であるマーシャ。
そのぬくもりで赤ちゃんを守るかのように寄り添い、顔を舐めて体を温めていました。
そして、誰かにそれを知らせようと鳴き声をあげていたのです。

なにしろ氷点下の寒い夜。
そんな中に赤ちゃんは置き去りにされていたのです。
このマーシャの行動のおかげで赤ちゃんは助かったのだと、近所の皆さんは振り返って語ります。
まさに、マーシャが赤ちゃんを救ったのでした。


赤ちゃんは無事

駆けつけた救急隊員により赤ちゃんは病院へと運ばれました。
生後3ヶ月にも満たない子だったそうです。
しかし、幸いにも赤ちゃんは命に別状はありませんでした。
マーシャが温めていたからこそ、命を落とさずにすんだのです。

その後、赤ちゃんは無事に回復しました。

赤ちゃん


その後のマーシャ

マーシャは救急隊員が赤ちゃんを連れて行く時、鳴きながら追いかけたそうです。
赤ちゃんが誰か見ず知らずの人に誘拐される。
そんな風に考えたのかもしれません。
その後も、何時間もその場所で待ち続けていたそうです。
赤ちゃんが帰って来ると信じていたのでしょう。
まさに母性本能の塊のようなマーシャでした。

赤ちゃんを救ったマーシャは、一躍ロシアで人気者となりました。
称賛の声とともに、赤ちゃんの助けになりたいと申し出る人もいたそうです。

マーシャは、その後も近所の優しい住人たちと一緒に元気にすごしているようです。
これからも人気者として可愛がられ続けることでしょう。

マーシャ2

マーシャ3


最後に

猫はとても愛情が深く、母性にあふれる動物です。
このマーシャの実話を見ても、それは明らかだと思います。

いつも私たちを癒してくれる可愛い隣人。
そして、暖かい家庭を築いてくれる家族。
それが猫ちゃんです。

これからも私たちの良きパートナーとして、一緒にすごしていてくれるでしょう。


下に、この話に関するBBCの記事を紹介しておきます。